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特集

南武線の“快速”

◆ “快速”が動き出すまで

2011年3月のダイヤ改正にいたるまでの間、南武線内の様々なところで快速運転に向けた準備が行われてきました。目に見えるところを中心に記していきます。

2010年4月頃、鹿島田〜武蔵小杉間の発車標の設定が変更され、種別が表示できるスペースが設定されました。当時、南武線の各駅停車は、ATOSのデータ上「種別無し」で運転されていたため、実際に「各駅停車」が表示されることはありませんでした。ダイヤ改正の外部発表がされる前だったため、内部情報に基づいて快速運転に備えたのか、それとも快速とは全く関係がないのかは不明です。


設定が変更された発車標(武蔵小杉駅にて)

その後、2010年9月にダイヤ改正の発表がされることになりましたが、その少し前からインターネットの掲示板などでは、快速運転を予告するような書き込みが続いていました。そして9月24日に「データイムに快速電車を運転する」との発表がされ、新聞などで報道されました。

発表後、しばらくの間は目立った動きはありませんでしたが、2011年に入る頃になると様々な動きが出てきました。各駅でのパンフレットの配布やポスターの掲出など、長年各駅停車のみの運転に馴染んでいた利用客への周知が図られるようになりました。中でもポスターには、「南武線は駅に必ず止まっていた」ことから多かった、踏切直前横断を防ぐための専用ポスターも用意されました。また同じ頃には、踏切や信号設備の改良工事も行われていた模様です。

そして1月中旬になると、205系の行先方向幕の交換が行われるようになりました。なお、ほぼ同時期に209系ナハ32編成は行先表示器がLEDに換装されたほか、他の209系や205系1200番代のLED表示器においても内容が更新されています。


交換された行先方向幕。ラインカラーが入っている(尻手駅にて)

2011年2月になると、各駅のLED発車標や自動放送の設定が変更され、今までの「種別無し」ではなく「各駅停車」として運転されるようになりました。しかし、変更は1駅ごとに順次行われていたことから、ATOSの中央装置のダイヤデータの書き換えではなく、各駅でデータを読み替えて表示や放送が行われていたものと推測されます。


設定が変更された発車標(いずれも立川駅にて)

2月末から、ダイヤ改正を記念して、一部編成にヘッドマークやラッピングによる装飾が行われました。なお、ヘッドマークは東日本大震災による快速運休のため、3月中旬に取り外されています。


ラッピング装飾が行われた205系(矢向駅にて)

このような準備を経て、3月12日のダイヤ改正を迎えることになりましたが、前日の東日本大震災の影響で、実際に快速運転が始まったのは4月9日となりました。